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新規事業について

NEW BUSINESS

建築金物

Architectural Hardware

近年、建築や橋梁に用いる鋳鋼部材に関しても、高性能化、軽量化、デザイン(意匠)性などを考慮し最適化された製品設計のニーズが高まっています。高知機型工業では光造形品を応用した型不要の精密鋳造工法(デジタル・クイック・キャスト)のノウハウを用い、デザイン検討段階で最終製品(鋳鋼品)を提示します。最適化による高強度化・高靭性化のみならず、スピードでも他社を大きくリードできる当社ならではのシステムです。50年を超える型づくりのノウハウを生かして鋳鋼型を作り、中国大連事務所を通じた海外調達によって高品質の鋳鋼最終製品(量産品)を納入することも可能。設計、開発、試作、調達をワンストップでお任せください。

事例 ⼤阪のファッションブランドビル建築⽤⾦物

視覚的な美しさと強度の両⽴

2020年2月、世界的な有名ファッションブランド店舗が大阪にオープンしました。独特な全面ガラスの美しい外観を実現するにあたって建築デザイナーから要求されたのは、きれいな鋳肌、物性強度、硬度、耐震性を備えた、デザインガラス同士を固定するための建築用金物でした。ガラスを支える内部構造を見せる建築デザインのため、機能美を追求した上で「視覚的な美しさ」も兼ね備える必要がありました。

実物を⾒ながら
デザインの細部を詰める

図面データを3Dプリントした立体光造形品を、打ち合わせ段階でお客様に提示し、それを見ながら細部を検討・修正、最終製品のデザインとして確認してもらい、建築デザイナーからも合格をもらいました。お客さまにその場で実物と同じ形状で確認してもらえるため、その後もクレームはなく、仕上がりにも高い評価をいただきました。

建築⾦物⽤材質の特徴

⼀般的に⾦物の場合、SS材の溶接接合品やFCD材などの鋳造品ですが、弊社ではSCW材での鋳造品をおすすめいたします。
理由としては、強度の要求が⾼い場合FCD材では割れが発⽣しますが、SCW材では割れず、またどちらも鋳造⼀体品ですがSCW材であれば溶接が可能ですので現場作業における対応がしやすい点があげられます。
またSS材は意匠が直線的なため構造によっては溶接接合が前提ですが、SCW材の曲⾯的な鋳造⼀体品への変更をご提案いたします。構造変更にあたっては光造形品を⽤いることで、設計段階より具体的に確認しながら進めていくことが可能です。

溶接構造用鋳鋼品(SCW) 一般構造用圧延鋼材(SS) 球状黒鉛鋳鉄品(FCD)
意匠 自由度大 直線的 自由度大
溶接 ×
割れ
構造 鋳造一体 溶接接合 鋳造一体